2011年10月18日

花蝶風、芋名月

一雨ごとに秋が深まり、夏野菜から秋野菜に変わり、
一足早い冬支度の季節になりました。
秋の爽やかな風が吹く、朝。一日の始まり。


「今日のオードブルは、夏の名残の花オクラに、四角豆を使うべさ」と
余裕で畑に出たら、

咲いてないでやんの。一輪も。

↓昨日までの光景。

育ってないでやんの。一人一豆も。
↓昨日までの光景。


急すぎるんだよ終わるのが

こう、もっと、じわっっと終わってくださいよ!
じゅわ~っって次の野菜に優しくバトンタッチしてくださいよ!


ああ現実逃避に足元のコオロギの「メス争奪トーナメント」
実況中継してる場合じゃないぞ、自分!

白菜からのフライング・ボディ・プレスをかわしざま、コオロギソバット、きまったぁ。


お客様「今の時期、お料理はどんな野菜を使うんですか?」

その日の朝にならないと、分かりかねます(真顔)」

煮詰まった厨房を持つレストラン、菜園です。


icon48余裕なんて無っいさ♪

優雅なんて嘘さ♪

寝っぼけた人が取り違えたのさ♪icon48



そんなわけで芋を掘ります。
土物の難点は、掘ってみないと分からない事。

実ってなかったらどおしよお


おお

やややこれは
なんてビンゴなサツマイモ。

サトイモも偉いぞ。

「メニューは・・・」


「蒸かした
つぶした
焼いた
煮た
揚げた


「・・・・・」

「これが秋の恵みです。」

あ、今コオロギがブレーン・バスターかましたよ(現実逃避)。


いやいやいや。

秋の風情を取り返す光景。


当店のフジバカマにも
アサギマダラがやってきました。

この季節、日本全土からフジバカマを辿るように南下、
台湾、南西諸島まで旅をする蝶として知られています。

今年も来てくれたね、とそんな歳時記を感じさせてくれる蝶です。

「なんでフジバカマがいいのかな。派手な外観な割に、地味な花好むわねえ」

「あんまり逃げないね。触れそう。」


↓・・・以下、解説。

幼虫の食草となるガガイモ科植物も、
成虫が吸うフジバカマも、植物のアルカ〇イドを含んでいまして

ようするにアサギマダラ、幼虫から成虫にかけて毒を食べて体内に取り込み
捕食されないようにしているわけです。
つまり
派手な外観も、
「毒もってますよ。
俺を食べちゃうと、ちょっとヤバイかもよ?」

という毒蛙や毒虫によく見られる、いわゆる警戒、警告色。だから近寄っても逃げない。

こんな感じか。
「効く、効く、コレだよコレ~っ

いい毒持ってるねえ~」


「うはうはうは長旅の疲れなんか、一発で吹っ飛ぶぜえぇ~



  ・・・・・・・・風情も一発で飛んだよ アサギィ・・・。。


オーナー「フジバカマ、やっぱり蜜が甘いのかしら?舐めてみたら?

 


・・・・・・・・・いやいや、いやいやいや

by 詳しく書きすぎてボツ。書いちゃいけなそうな文書いてはボツ。
  よくよく煮詰まり そろそろタレとしてからめなきゃ。 菜園 みー。  

Posted by 菜園  at 17:00Comments(0)