2012年09月25日

おそるるにたる

最高気温が同じでも、朝晩は涼しくなってきました。


作業着の匂いが違うぜ

・・・いやいや

厨房の香りが違いましてよ よほほほほ。


この恵みの風景


完熟イチジクを半生に干す、「セミドライイチジク」
今年も例によって仕込み中です。

乾かしている間にも、ほのかにあの芳醇な香りが・・・。


イチジクの味と香りを文章で例えるならば

その脆弱な、うすい皮膚は、まだ水蒸気を含みながらも真つ白に冴え、
着物の襟に隠れてゐる胸あたりには、
水彩画の絵の具のやうな紫色の影
うんぬんかんぬん




「谷崎潤一郎みたいな味がします。

「色っぺえでげすな。」

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秋茗荷が盛りです。

自分で採ってて何ですが、
自分には絶対「茗荷センサー」が搭載されてる気がします。

茗荷竹の近くの倒木を無造作にひょいっと足で蹴って
おがくずに迷うことなく指を差し入れれば
まぁ 大体は当たります。

きっと生まれたとき、
易者に
「この子は生涯 茗荷に恵まれるであろう」
とか言われたかもしれない。


言われても困るし
できたら別の才能と変えてください。
微妙すぎます、その幸運。


または 生まれ変わったら
今度は私が茗荷になるのかもしれない。

花をつけるたびに
なんかよくわからない生物がやってきて
掘りぬかれて 本体が黄色く枯れてきたら
綺麗じゃないからって刈り込まれて



ご苦労!また来年!




・・・・もしかしたら そんな因果に(泣)。

と 朝から狭すぎるインナースペースにダイブしていると


茗荷の山を選り分けるオーナー。

「あら 一杯採れたわね

 これはお土産用の商品にしましょうね

これと これ・・・


(間)

・・・あなたは
綺麗だから売られちゃうのよ
(ぽつり)」




茗荷の味は 何味です




追伸:「かすかに みなかみつとむのあじがする」 菜園 気がする。みー。  

Posted by 菜園  at 20:24Comments(2)