2011年04月30日
さんさいさんはい

心臓を鷲づかみにする魔法の言葉。
「山菜が生えてるいい山がある。行く?」

ぎゅうむ!(心臓を摑まれた音)
どこっ
どこっすか
その約束の地は黄金郷は
わらびですかぜんまいですかふきですかのびるですかたけのこですか
ええっ全部なんてそんなあっ いけませんわ
そんなよりどりみどり空間に立たされたら
ワタクシどうなってしまうかわかりませんことよ
籠を持ったまま深山深入り神隠しになるかもしれませんことよ
ところで、イチゴを摘みに行方知れずになるのは美少女と相場が決まっていても
わらびやぜんまいやふきを抱きしめている構図は
かなりおばあちゃんちっくだよね
いいんだー
16歳で「どこにお勤めですか」って聞かれたお子だもの。
いいんだー
「美津子の塊は百歳の価格にして行き交う人もまた旅人なり」って言うじゃない
(しかも「かたまり」かい↑)
急勾配のつづらおり、ひたすら登って現地に到着。
途中の道に生えていた蕨はかなり伸びていたから
少し遅かったかなぁ と一抹の不安と共に、
土地持ちの農家さんに菓子折り持ってご挨拶。いざ、入山。
おうはぁ 生えてる生えてるみちみち生えておる!


傾斜45度の斜面も ものともせずー。雨のあとの林の雫も ものともせずー。
手が届く限界まで 手を伸ばしー。
いつのまにか 父さん 母さん 消えてるよー(各自、行方不明・・・)
山菜取りの罠。
「そろそろ帰ろうか」
「うんそうだね そこだけ採ったらね」
行方不明
「ああ いたいた あんまり採っても後が大変だから帰ろうか」
「そうなんだよねー あそこの蕨だけ採ってくるね」
行方不明二人目
「どこまで行ったかなぁ 探してくるね あ あそこにも生えてるね」
二重遭難。
帰りの車の中で、
助手席と後部座席で行われる、蕨の仕分けと
ゼンマイのワタ取り。帰ってからやるの面倒なんだもん。
「車酔いしやすいんじゃなかったっけ?」
「大丈夫 手探りでできるから トンネル内でも出来る。」
「君は何年生まれなんだ。」
「昭和生まれでひとくくり。」
あいかわらず、
手間隙かけて 用事作ってます。
「だって、伸びちゃったら食べられない雑草じゃん、もったいない!」
いやぁ 植物(彼ら)にしてみたら
伸びるために生えてるわけで・・・。
さりげなく、残忍だよね 山菜摘みって。
んで、次回の犠牲者↓

たらの芽さん。